公開用の記録(脳出血)

 以下は、2010/06/28 に発症した「脳出血」に関しての記録を mixi の日記から転記したモノです。


ーーー『緊急入院』 2010年06月28日16:17

 緊急入院なう。

 いや、マジで(汗)


 脳内出血で倒れまして、自分で救急車を呼びました。
 関東労災病院の脳外科に、おそらく 2 週間くらい入院してると思います。


 意識・記憶はこの日記がエントリ出来るくらいには大丈夫。
 左半身の感覚(痛覚)にちと問題あり。


 詳細はまた後ほど。
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ーーー『時系列で』 2010年06月28日20:36

 今日起きた事を時系列で並べてみる。
 時間は私の主観記憶がメインね。

 12:55 昼食の支度を始める
 12:58 突然、左腕全体が痺れる
 12:58 足にも力が入らなくなったため、ヘタリ込む
 12:59 頸椎症の影響を疑い横になる
 13:00 まったく変化が無いので、脳梗塞 or 脳出血を疑い、救急車を呼ぶ
 13:06 外出の身支度&火の始末を完了、救急車の到着を待つ
 13:16 救急車到着
 13:17 マトモに立てないので、支えて貰いながらストレッチャに乗る
 13:18 救急車搭乗
    救急隊員による問診&バイタル取得
 13:26 隊員の問い合わせで受け入れ先が関東労災に確定。
 13:36 関東労災の ER に到着。

 問診、触診、瞳孔反応、反射確認等の後、頭部 MRI を撮りに行く。
 MRI の後は頭部 CT を撮りに。
 CT を終えたら頭部 X 線&胸部 X 線撮影。
 ER に戻る。

 結局、疑った通り「脳内出血」である事が判明。
 あいやー(汗)
 希望的観測では「血栓」だったんだけどねー。

 という感じで、最低でも 2 週間の入院が確定。
 降圧剤と止血剤の点滴が 3 日くらい続く様子。


 皆さんも、お早めに【脳ドック】を受けて下さいね :-)
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 以下は 2010/06/29 にエントリした mixi 日記からの転記です。

ーーー『左手の夢』 2010年06月29日08:07

 左半身の感覚の一部が麻痺しているので、思う様に動かす事ができない。
 具体的には、左手で iPhone を保持し右手フリックで入力しようとしても、正常にホールドし続ける事が出来ないのよ。
 微妙にズレて来ちゃうの。

 昨日から安静状態で体を起こす事が出来ないので、腹の上に乗せた左手に持ち右手フリックで頑張っていたお陰が、なんとかホールドし続ける事が出来る様になってきた。
 大脳ではなく、小脳で自律操作させている感じかな。

 まぁ、なんにしても左手を使用しての楽器演奏は今のトコロ絶望的かなぁ。
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ーーー『かいほう』 2010年06月29日08:28

 左半身の温痛覚が麻痺しているため、従来より抱えていた身体各部の『痛み』から、予期せず解放されてしまった(汗)

 ・膝の痛み
 ・左手全体の痛み
 ・肩
 ・腰
 ・左手人差し指
 ・首

 うむ。
 あまりにもビミョー過ぎるぞっ!!(笑)
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 以下は 2010/06/30 にエントリした mixi 日記からの転記です。

ーーー『重症患者』 2010年06月30日00:50

 もしかして「私は【重症患者】なんですよ!」って言っても信じて貰えないのかしら?(汗)
 入院しているのはナースステーション脇にある「ハイケアルーム」という病室だし、バイタル(生命反応)は遠隔で常時モニタされていたりするんだけど・・・

 一応はコレで入院当日は「また出血が起きたら【生命の危機】となる可能性が高い」って状態だったんだけどなぁ(汗)
 えっ?
 「説得力が一つも無い」って??(笑)

 まぁ、こんな経験は滅多に出来ないんだから、折角なんで「状況を楽しむ」くらいはしても構わないっしょ?

 実際、「出血が起きた部位」の神経繊維は殆どが切断されちまったの【完全復旧する事は無い】のです。
 でも、そんな【冷たい現実】に悲観しているだけじゃ、何の解決にもならんワケだし。
 ちなみに、今の段階で確定(自覚)出来ているのは以下の障害(後遺症)

 ・左半身の皮膚感覚の低下
 ・左半身の皮膚から【痛覚】が消失
 ・左半身の皮膚から【温覚】が消失
  (熱い/冷たいが判らない)

 という状態なんで、地味に深刻な状態だったりします :-)
 各種【センサ】の機能停止と感度不足はあるモノの基本的な「運動機能」(命令回路)自体は死んでいないので「左半身不随」という最悪の事態は避けられています。
 簡単に言うと「料理の出来ない身体になっちゃった」って感じで(をい)

 いや、出来なくは無いんだけど「【触覚】が低下し、【痛覚】と【温度感覚】が消失している左手」を【料理の道具】として使うのは、思いっきり危険過ぎるのですよ(汗)

 後は、自分でもまだ確認していない機能が幾つかあるんだけどね。
 こっちは、まだ確認する機会に恵まれていないので、また後日。

 ちなみに、ようやく「空き病室」が確保出来た様子なので、明日は【一般病室】に移る予定です。
 今の病室は【重症患者】用の病室なんで、家族以外の入室(面会)は完全に禁止されているんです。

 そうそう。
 明日(の、おそらく午後くらい)から面会は可能になりますが「飲食制限」されている患者ですので「見舞い品」の類は一切をご辞退させて頂きます(汗)
 「目の毒」なだけでなく「身体に毒」となる可能性が非常に高いため、その点は予めご了承下さい。

 「傷にはならないけど先の尖ったモノ」などをお持ちになり「無痛」状態で遊んで頂くのは大歓迎です(笑)
 こんなの、滅多に体験出来ないっしょ?

 移転先の病室番号は、後でお知らせします。
 基本的な面会時間や病院の位置に関しては「関東労災病院」でお調べ下さい。
 東急東横線元住吉駅から徒歩で実質 10 分くらいになります。
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ーーー『歩行困難』 2010年06月30日09:49

 やっぱり表皮の感覚障害(消失)だけじゃ済まなかった様子。

 今日の未明から「トイレ歩行」が許可されたので、人間の尊厳を守るべく自力でトイレ迄の歩行を開始しました。
 いやぁ、倒れた時(脳出血が発生した時)に全身が脱力して正常に直立出来なくなってはいたんだけど、やはり同じ症状は明確に残っておりましたわい(汗)
 平衡感覚がイマイチなのも継続してるんだけど、何よりも「左足(左手)に力が入らない」というのが一番の問題ね。
 うむ、やっぱり「寝ている状態」だけでは判明しない事が多いなぁ。
 あと幾つくらいの障害が出てくるのやら・・・

 それと、リハビリでどれくらい復旧してくれるのかな。
 今日か明日くらいからリハビリが始まる様子なんで、ついでに他の身体各部も動作確認しなきゃだわ。
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 以下は 2010/07/01 にエントリした mixi 日記からの転記です。

ーーー『治らない』 2010年07月01日00:04

 敢えて明確に書いておこうと思います。
 今回の脳出血で失った身体機能は、

 【 絶対に 治りません 】。

 中枢神経系、それも大脳にて発生した病変【=出血時に近辺の神経繊維が切断された】であるため、【神経繊維が再び繋がって同じ回路が形成】されない限り【治る】事はあり得ないのです。
 皆さんが「気休め」などではなく本心から心配/励ましのお言葉を掛けて頂いているのは物凄く嬉しいのですが、やはり根本的な問題点はご理解頂いておいた方が「過度の期待」などを抱かせなくて済むと思いますので、改めて記しておきます。

 私の後遺症は、絶対に治りません。

 確かに最先端医療である「未分化細胞治療」などでは【死んだ神経細胞を再生する事も可能】な様子ですが、残念ながら私の受けている治療は「投薬による(破れた脳内血管の)止血」と「投薬による血圧降下」であり、つまるところ「再発防止治療」でしかありません。
 なので、この治療方法ではどうやっても【失われた機能】は根本的に戻らないのです。
 とはいえ、【死んだ神経細胞】などに執着せず、【新しい回路】=【迂回路】を形成する事が出来れば、「ある程度までの【機能改善】」は見込めます。
 でも、幸いな事に私の(現状で判明している)症状に【運動機能の消失】というのはありません。

 ・触覚の低下
 ・痛覚の消失
 ・温覚の消失

 という【センサ機能の低下(消失)】により、釣られて【運動機能】が低下している状態です。
 なので【低下したセンサ能力】に合わせて【運動機能を最適化】する事が可能になれば【低下した運動機能を改善する】事となります。
 そのためには、【小脳に記録されている自律運動情報の記録】を【新しいセッティングで上書き】してやるしかありません。
 なので【適応(習熟)訓練】=【リハビリ】が最短の「代替治療」となります。
 まぁ、それでも【信号線の切れたセンサ】は治りませんので、あくまでも【誤魔化し】という事にしかならないんですけどね(汗)
 というのが、私の受症(受傷)した障害の真相です。
 44 年間記録し続けて来た内容の全部では無いとはいえ、必要最低限の【書き換え】にどのくらいの時間が掛かるかは全くわかりません。
 この【特性】(もう「障害」とは言えないよ!)とは、今後とも気長に付き合って行こうと思います。

 それはともかく!

 いやぁ、他のエントリにも書いた通り「痛覚」と「温覚」が無いってのは【新しい発見】の連続なんですよ!
 マジに。

 ・点滴の針を刺す痛み

 が感じられないので「表層の痛み」というチャフ(妨害)が無いため

 ・血管に針が入って行く感覚

 ってのが良く判るの!! 他には

 ・ミントの「本当の匂い」

 が判ったりもしました。
 これは「温覚」が消失したため「スースー感」が【(左の)鼻の穴の内側】で感じられなくなった事で【純粋な匂い成分】だけを【嗅ぎ分け】ている感じ。
 だから「温覚」の活きている【右の鼻】と「温覚」の消失している【左の鼻】とで【匂いが違う】という、非常に面白い結果になるのですよ。
 コレで【利き酒】とか【ワインの風味比べ】とかしたら、凄く面白い事になりそう!!!

 だから、私にとって【感覚の消失】っていうのは【障害】じゃなく【新しく入手した特性】なんですよ。
 今後のリハビリ結果がどうなるのかは判らないけど、他の人(健常者)が持っていないこの【特性】をどう活かして行くかが、今後の人生の課題となりそうです。

 前のエントリに【状況を楽しむ】と書きましたが、一昨日からは本当に【発見の毎日】なんですよ。
 いやぁ、本当に楽しいの。

 【障害】=【悲観】なんてのは、何故か最初っから浮かんで来てません。
 だって「殆どの人が持っていない【特性】(オモチャ)」を入手したんだから、独占的に楽しんでも【罰】は当たらないっしょ?
 一応、その【代償】は既に払い込み済みだし :-p



 そうそう【失われた機能】の中に

 ・字を綺麗に書く
 ・ハナシのリミッタ

 の 2 つが混ざっていた様子ですので、予めご了承下さい。

 (をいをい)
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ーーー『消失範囲』 2010年07月01日01:14

 「左半身の皮膚痛覚」が消失してしまった事は幾つものエントリに記している通りだが、さて? 他にはどんな機能(知覚)に障害を受けているのだろうか?
 とりあえず

 ・血管痛
 ・骨膜痛

 の 2 つは正常に機能しているっぽい。
 長く痛めていた「左手人差し指の痛み」が消失しているので、

 ・関節痛

 も皮膚痛覚と一緒に消えている可能性が高い。
 そうそう。

 ・脛椎症による肩の痛み

 も消えているので、もしかしたら

 ・筋肉痛

 も道連れになってるのかな?
 とはいえ、それらをどうやって確認すれば良いかなぁ。
 骨や関節を折るワケにもいかんし(汗)
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